保険金は支払い保険料の総額をもとに算出されるので、基本的に私達一般消費者が支払う保険料の総額が安くなる事はありません。
◆保障は変わらず60歳以降は保険料半額などの宣伝文句の場合、これは一定の払込期間が過ぎると保険料が安くなる払込方式を採用しているのです。
つまり保険料が減額される(60歳より前)の支払い保険料が高くなっているにすぎません。
◆60歳以上は保険料無料などの宣伝文句の場合、一見して定年退職後に収入が減るのに合わせて保険料が無料になるので魅力的にみえます。
しかしこれも支払い保険料の総額は通常の保険の場合と同じになっています。つまり前倒しで全額を支払うだけです。
◆一生涯保険料は上がりませんという宣伝文句の場合、終身型の医療保険に多いのがこのパターンです。これは加入時から年々上がる支払い保険料を一律にするために、事前に支払う保険料の総額を計算して見積もりその平均値を払わされているのです。
そのため保険会社で何人が加入したら利益になるか前もって計算していますので、初めのうちは何人加入するか分からないので少し高めに平均値を設定しています。
つまり支払い総額の平均値を払っているだけなので何も得なことはありません。
生命保険は、人は必ず亡くなるので中途解約者以外ほぼ100パーセント支給されます。定期型と比べて終身型の生命保険は、支払い発生の確率が明確ゆえ保険会社は保険料を組み立てやすいんです。つまり保険会社は、あらかじめ損をしないように保険料を設定するので保険料が極端に安いということは起こりません。
一方、一生涯怪我や病気を保障する医療保険は、加入者が平均寿命より長く生きると見通しを立てます。つまり平均寿命より長く保険金を支給する事を想定してあらかじめ高く保険料を設定しているのです。
以上のようにこのようなCMや宣伝でよく見る保険は、先にまとめて支払うか少しずつ支払うかの違いしかありません。もし支払う保険料を節約したいのなら、将来保険会社から受け取る保険金が少しずつ減少する分、支払う保険料も小さくなる収入保険がお勧めです。
自分に必要な保障だけを支給されるので安いのです。
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