2012年6月30日土曜日

ネット生保は最安ではない

前回ネット生命保険の検討でネット生保の仕組みを説明しました。

ネット生保は対面や通販で必要とされる費用を削減する事で安い保険料を実現しました。
では、本当にネット生保は安いのでしょうか?
実は同じ死亡保険でもネット生保が必ずしも最安とは言えない場合があるのです。
つまりネット生保よりも安い死亡保険があるという事です。
以下具体例を上げながら説明していきます。


●10年定期で保険料が1000万円の場合の月額支払い保険料。
・加入者・・・20歳、男性、喫煙者
ライフネット生命保険死亡保険(定期)・・1092
オリックス生命定期保険ブリッジ・・・・1104円

・加入者・・・30歳、女性、喫煙者
ライフネット生命保険死亡保険(定期)・・948
オリックス生命定期保険ブリッジ・・・・970円

・加入者・・・40歳、女性、非喫煙者
ライフネット生命保険死亡保険(定期)・・・・・・・・・・・・・・・・1676円
メットライフアリコスーパー割引けんこう定期保険(非喫煙者優良体)・・1560

・加入者・・・50歳、男性、非喫煙者
ライフネット生命保険死亡保険(定期)・・・・・・・・・・・・・・・・5898円
メットライフアリコスーパー割引けんこう定期保険(非喫煙者優良体)・・3860

以上のように加入者が20代の場合は、喫煙・非喫煙どちらの場合もライフネット生命が最安になります。
30代は、女性の場合のみ喫煙・非喫煙どちらの場合でもライフネット生命が最安になります。

しかし、加入年齢が中高年層に差し掛かるとライフネット生命の保険料が急に高額になってしまいます。
一方、中高年層で喫煙・非喫煙に関わらず最安だったのがオリックス生命定期保険ブリッジです。
そしてネット生命保険の検討で説明しましたが、リスク細分型のメットライフアリコは、30代以上の男性で非喫煙者という限られた条件でのみ最安となった。非喫煙者への特別割引の保険料を適用するこの商品は約8割の人がタバコを吸わない現代社会では一考の価値があります。
ただし、非喫煙者の中でも体格や血圧の条件によっては、優良体or標準体と分類されるので自分がどちらの分類になるのか確認する必要があります。

以上よりライフネット生命が最安になるのは以下の場合のみです。
●男性の場合
20代の喫煙者・20代の非喫煙者
▲女性の場合
20代の喫煙者・20代の非喫煙者
30代の喫煙者・30代の非喫煙者

これ以外の場合は、ライフネット生命がネット生保だからといっても他に安い保険商品がある事を頭に置き、以上の説明で例にした様な商品を検討してみてください。

ここまで読んでいただくとわかると思いますが、ネット生保だからといって最安という時代はすでに終了したと言っても過言ではありません。
ネット生保は、もともと若年層の低所得者向けになっている場合が多いので、中高年層になると保険料がどうしても高くなってしまいます。
ネット生保は、若い人がいずれ他に乗り換える気持ちで加入するのが現状では得策だと思います。

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